昨年の話になりますが、札幌中心部にある【クロスホテル札幌】様よりご依頼を頂きスイートルーム一室の寝具のご提案と眠るまえにリラックスして頂くためのオリジナルアロマオイルとハーブティーを納品させて頂きました。

 

とてもスタイリッシュなホテルでアートな世界観はエントランスに入った瞬間からワクワクします。（香りもとても癒されます）

クロスホテルの世界観を活かしながらの寝具の提案は、見た目、耐久性、何より気持ちよく眠れる寝具環境を大事にセレクト。

今回大切にしたことはシーツの柔らかさ。これまで勉強がてら様々なホテルに宿泊しましたが、ほとんどのホテルや旅館はシーツが硬く、心地良さとは真逆の環境でした。（もちろんそうではないところもいっぱいあるはずです）一般住宅の寝具と優先する事が違うのは百も承知ですが、お客様は心地良い睡眠環境を求めます。いつも思うのですが、奮発して僕にとってはお高い旅館に宿泊してもお風呂と食事の満足度は高くても、睡眠環境で台無しなところが多く、まだまだ睡眠環境を整える事に優先順位が低いことを痛感します。

睡眠環境とは首や腰の支え方だけではなく、心地良いお布団の中の温度と湿度、もちろんお部屋の温湿度、また音・光・香りも影響を与えるので整えたいところです。

空間も含め徹底して理想とする睡眠環境を近い将来作りたいという目標を持っています。

話は戻り、今回シーツと枕カバーにセレクトしたのは耐久性に期待出来、さらに光沢感のある生地がスタイリッシュでカッコいい印象を与える80サテン生地をご用意しました。

掛けカバーはセミダブルサイズになりますので、一般的な生地ですと生地巾が足りずハギ（生地と生地を縫い合わせた箇所のこと）が出てしまうので、ハギが出ない柔らかい生地をセレクト。

そして今回カバーリングだけではなく、いつも実店舗でもお伝えしているように、お布団の中の環境（温度と湿度）を整えるべく、敷きパッドと枕の素材にもこだわりご提案させて頂きました。

敷きパッドはドイツ・ビラベック社の天然羊毛敷きパッド。薬品で洗浄しない羊毛は吸湿発散性に優れており背中を快適にします。理想とされるお布団の中の温度と湿度に近づけることで蒸れが抑えられ必要最低限の寝返りで眠れるので睡眠の質が高まります。例えば、ポリエステルの敷きパッドは汗を吸いませんので蒸れます。その結果寝返りが増え、脳が休まる時間が減少し結果として質の悪い睡眠を招きます。

どんな素材に包まるのかは気にして頂きたいところです。

また枕も今まで宿泊したホテルや旅館は高さが高すぎる傾向がある事から、日本人体型に合った低めの枕をセレクト（高さ違いの枕を2点ご用意しております）。京都・IWATA製の枕は中綿にキャメルを使用し、こちらは羊毛以上に吸湿発散性に優れた素材の為、頭に熱がこもらず蒸れにくいことが特徴です。もう一つ、寝返りがしやすことにフォーカスしていることもこの枕の良いところの一つです。

ホテル側からはありがたいことに当店オリジナルのアロマオイルやハーブテーにも興味を持って頂き、眠るまえに手に取って頂きくつろいで頂きたいとの想いからご用意させて頂きました。オリジナルアロマオイルIKIは深呼吸したくなる香りをコンセプトに制作。フランキンセンス、ユーカリ、シダーウッドがベースとなった香りです。

またハーブティーは石狩で無農薬でハーブを育て収穫、乾燥、製造されるヒルトップハーブスのちきらさんに依頼し、眠るまえに心も体も落ちつくハーブをブレンド頂きました。ホーリーバジルのほかにレモンバームやラベンダーなどがブレンドされておりとても美味しく飲みやすい味に仕上げて頂いています。

こちらのお部屋に付いているお風呂は広くて外の景色も楽しみながらゆっくり浸かれますので、そこにIKIオイルを少し垂らして入浴するとより開放され癒されますのでオススメです。

是非、観光以外でも日頃の疲れを取るためや記念日に大切な人と過ごす特別な時間としてご利用頂けると嬉しいです。

 

＿衣食住眠　秋田俊輔