2024年5月19日
連日枕のご相談が非常に多く、
当店のような小さなお店にご相談頂き
ありがたい気持ちでいっぱいです。
ご来店下さった方が口々に言う、
「私、枕難民なんです。」というフレーズ。
長年、寝具に関わり様々なメーカーの商品を見てきましたが、
はっきり言って枕難民を救う究極の枕なんていうのは恐らく無いでしょう。
(たくさん敵を作る発言、申し訳ございません。)
なぜなら、体型、骨格、住居、
睡眠環境、好みが皆違うのと、
そもそもその日の体調やコンディションが違うからです。
昨日まで良いと思っていた枕が、
今日はダメだったなんていうことは良くある話です。
この枕さえあれば熟睡出来るなんてことは無いのです。
そもそも睡眠は眠るまえから始まっており、
眠るまえの過ごし方で寝付きや睡眠の質は
大きく変わってきます。
極端なことを言うと、眠る直前までブルーライトを浴びたり、カフェインに反応が出るかた方が気にせず夕方以降も摂取をしたり、眠る直前に熱いお風呂に長時間入ったり、ゲームをしたりして交感神経が優位に立っている(リラックス出来ていない)状態では、どんだけ有能な枕を用意しても寝付きは悪く、熟睡出来ない可能性は高まるのです。
つまりグッスリ眠るためには、
良い枕を選ぶだけではないということを
重々ご承知のことと思いますが、
あえてお伝え致します。
そのことを踏まえた上で、
じゃあ何を基準に枕やその他寝具を選べば良いのか。
限りなく正解に近い商品を選択するためには
何を意識したら良いのか。
私の中での答えは「科学的な根拠」を大切にすることです。
人がグッスリ眠るために理想とされる
お布団の中の温度と湿度は32〜34℃、相対湿度50±5%
というデータがあります。
これは科学的な根拠であり、
ここに近い寝具環境を用意してあげれば、
グッスリ眠れる可能性は高まるのです。
本題の枕について、
当店でセレクトしているのは
吸湿発散性に優れた京都IWATA製のキャメルピローです。
中身は三本の筒で構成されており、
手前の筒が首の隙間にフィットし大変心地良い枕です。
何より、熱がこもりにくく、
又汗を吸って吐くことが上手な素材の為、
蒸れにくいのが特徴です。
これは正に、理想とされる温度と湿度に近づけるために
大切な要素と言えます。
硬さは正直好みがあります。
キャメルピローは硬すぎず、柔らかすぎず。
もう一つ肝心な高さについては何段階かありますので、
実際に寝て頂き、理想の高さをご提案致します。
枕選びの際、自分にぴったりな高さ。
と高さのことばかり意識が向きがちですが、
ぜひ、温度と湿度という点も強く意識して頂けると、
理想の睡眠環境に近づきます。
他にも、寝返りがしやすいことや、
ご家庭で洗うことが出来るのも特徴で、
これまでたくさんのお客様に選んで頂きました。
気になる方は、どうぞお気軽に当店でお試し下さいね。